【iPad×帳簿】実体験!仕訳でよくある現金マイナスの失敗とその回避法【個人事業主】
はじめての帳簿で現金がマイナス…これって帳簿付けでは“あるある”ですよね
筆者も事業に必死だった頃、同じように困り果てていました
そこで簿記を取得し、iPadからクラウド上の帳簿を使い続けることで
今では気楽に、確定申告を迎えられるようになりました
この記事では、気づけば3年間触ってきたクラウド帳簿の実体験をもとに、
相談しなくても解決できる方法を、ざっくり解説していきます
個人事業主のマイナスの原因は、生活費分のお金を
事業と分ける考え方をすれば解決しますよ〜
- スキルアップのためにiPadで出来ることを発信中
- iPadを使い、独学で簿記3級を3ヶ月、2級を7ヶ月で合格
- 個人事業主7年目
現在はやりたかったことに、iPadと簿記を活かしています
(iPadで証券アナリストの勉強中)
現金がマイナスになる人の特徴として多いのは
事業の「現金」を、補充するときに仕訳を作っていないケースです
この場合、現金払いが重なるほど、残高がマイナスになっていく感じですね
ちなみに、昔の筆者がこのケースでした…
現金出納帳で原因を探す
クラウド会計を使えば、補助簿が勝手に出来上がっていきます
ですので、現金勘定のマイナスは「現金出納帳」から原因を探しにいきます
※以下の画像は、現金を移動(出金)させる最中に、マイナスになってる様子です
赤枠の仕訳の実態は
借方) A銀行 8万 /貸方) 現金 8万
これは口座に現金を入金したときの様子です。
そして見事に現金の残高は、マイナスになってますよね…
ですが、すぐに緑枠の仕訳によって直っています
これは『手元にあったプライベートに使う予定のお金を、やっぱり事業用にしよう』として
借方) 現金 8万 /貸方) 事業主借 8万
という風に、『事業用の現金』にしてからA銀行に入金をしていたわけなんですね
つまり、今回のマイナスになった原因は
緑枠の記帳を忘れていたので、マイナスになったということです
事業用の「現金」を補充する仕訳例
参考までに個人事業主にとって、あるあるな仕訳例を列挙しておきますね
現金を補充する際の、日常系の仕訳を見直してみましょう〜
① 事業用のA銀行から、事業用の現金を補充した
借方) 現金5万 / 貸方) 口座5万
② プライベート用の現金を、事業用の現金として移し替えた
借方) 現金2万 / 貸方) 事業主借2万
③「知人」にお金を借りて、事業用の現金にした
借方)現金10万 / 貸方) 事業主借10万
④売り上げた報酬を、手渡しで受け取った
借方)現金5万 / 貸方) 売上5万
もちろん、この事例に合わない原因もあります
ただ、事業とプライベートのお金がごちゃごちゃになっている個人事業主は
「現金」を「帳簿の中で」補充せずに、経費を「現金払い」するから
マイナスになっていくというパターンを、まずは疑ってみて下さい
事業に慣れない頃は、帳簿上で現金を補充するなんて
概念はなかったので…、すごいマイナス残高になった経験があります
筆者のおすすめは、生活費やプライベートなお金は
初めから『事業主貸』の勘定科目を使って、
「事業のお金」と、「生活のお金」を切り離しておく考え方です
『事業主貸』とは、事業用のお金をプライベート用に
移動する場合に使う『勘定科目』です
仕訳の手間を減らして、事業と生活費をスッキリ分けられますよ〜
事業用の「現金」をプライベート分にするには?
例①事業用のA銀行から、10万を生活費として現金を降ろした
借方) 現金10万 / 貸方) A銀行10万
借方)事業主貸10万 / 貸方)現金10万
『事業主貸』に入れた「現金」は、事業に関係ないお金として
扱いますので、帳簿もスッキリしやすいです
現金勘定の原因探しは、なるべく他の勘定科目を合わせた後に行いましょう
なぜかと言えば、調整後に入れ忘れた経費や仕訳ミスに気づき
それが現金に関わるものだと、また現金が合わなくなる可能性があるからです
割愛しますが、未払金(クレカの処理など)の仕訳ミスで
現金がマイナスになっている可能性もあります…。
現金勘定のマイナスを合わせる例
例えば、マイナスになってる原因が
「プライベートな現金を、事業用に移したこと」であり
それを記帳していなかったと、わかったのなら
借方) 現金5万 / 貸方)事業主借 5万
といった風に、基本は発覚した時に仕訳を記帳します
現金のマイナスについては
貸方に「現金勘定」をもってくることで、マイナスが改善されます
クラウド会計で事業用の銀行を連携しておけば、入出金の履歴を元にして
仕訳する状況が出来上がるので、「現金」がマイナスになりづらくなります
例① 連携したA銀行の、入出金履歴に基づいて仕訳
借方)現金10万 /貸方 A銀行10万
という流れを求められるので、口座からの「補充の仕訳忘れ」という
原因に対しては、対策が簡単にできます
マネーフォワードさんは、こんな感じ
web版のマネフォワードさんの連携や、補助簿はとても見やすく
経理が楽になる設計なので、ぜひ使いこなしたいですね!
口座の連携においての注意点は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね
筆者は、事業2年目で売上が400万だったので、何も考えず
税理士さんに丸投げして本業に集中していました
そして、コロナが流行る頃の3年目に、思い切って自身で挑戦した結果が↓こちら
税理士の相場はさまざまで、高く感じますが
相談に乗ってくれる税理士さんとの出会いは、大切にして下さいね…
個人事業主に簿記は必要?
どんな会計ソフトでも、簿記は必須だと言い切ります
確かに近年のクラウド会計は、どれも簡単に個人でも青色申告要件を満たした
帳簿を作ることはできる時代になりました
逆をいえば、適当でも確定申告はできてしまうということです
税理士や記帳代行にお願いしない場合は、少しでもいいので帳簿の仕組みを理解しつつ
副業や事業に取り組んで欲しいと思います
もしも簿記を学ぶなら、TAC出版の日商簿記3級のトレーニング本がオススメ
簿記の勉強は、確実にリターンがでる投資ですからね!
勘定がマイナスになる原因も、簿記の知識を得ておけば
ネットで調べたら理解できるようになっていきますよ〜!
個人事業主に必要なの?どんな感じなの?って方は、こちらの記事を参考になってみてください
以上のことをまとめますと、以下のようになります
- 現金がマイナスになる原因は、主に仕訳ミスや、現金を補充する仕訳忘れ
- 「事業主貸」を活用してプライベートと事業を分ける
- 不安な場合は、税理士に相談してリスクを回避
綺麗な帳簿作りが出来ると、損益の振り返りが楽しくなりますよー!
ここまでお付き合い頂きまして、ありがとうございました!
引き続き、あなたの豊かな時間をお過ごし下さいませ〜